人の心理状態をデータ化して分析するなんて無理だと思っていましたが、それができる時代がやってきそうです。
「市場心理もすぐ分析」(2013年10月16日 日経新聞朝刊15面)
は、「投資とビッグデータ」の特集記事の見出しです。
1980年代以降、ロケットサイエンティストたちは、デリバティブやプログラム取引を開発しました。しかし市場心理による予想外の上下をよみとることができませんでした。
その問題を解決するために、投資家の気持ちや憶測をデータ化することが必要です。現在、ネットのニュースやツイッターなどの分析を投資判断に生かそうという試みがされています。
記事によると、ネットの口コミ情報と株価の関係を検証し「相場全体の方向をある程度予測できる」(ゴールドマンサックス証券の定量分析担当者)とのことです。
グーグルがネットの膨大な検索情報からインフルエンザの流行を予測し、的中させています。
例えば「マスク」を検索する人が多くなってくると、かぜが流行していると仮説が立てられます。
「マスク」に関するデータをビックデータから時系列に抽出し、かぜやインフルエンザに罹患した
人数との相関関係を分析するのです。
ネット選挙が解禁となった前回の参議院選挙でもツイッターで使われる言葉が抽出され、それが
どのように投票につながったかが分析されています。
人がつぶやく言葉や人の行動から、人の心理が解析され、少し先回りして案内される時代になります。
世の中をよくするために案内するか、されるか、
お商売のために案内するか、されるか
それらが問われる時代も遠くない。
(sakamoto)