今日も工房ネタです。

弊社では、ネットワークカメラの設定も引き受けております。簡単に言うと「防犯カメラ」です。

「防犯カメラ」の世界は永らく「アナログ」カメラが主流を占めていて、今でもアナログタイプが多く利用されています。

このタイプは、3C-2V とか 5C-2V といった同軸ケーブルで映像を伝送しています。

IP カメラはLANケーブルを用いてネットワークで伝送するタイプでこちらへのシフトが進んでいます。

工房担当の私が得意なのは、無線LAN機器を使用して、公道を超えてカメラ映像を伝送したり

さらに遠隔地へインターネット経由で映像を伝送したりする部分です。

今日の案件は、無線LANを使って公道を挟んだ二つの施設で防犯カメラの映像を伝送するシステムの設置現場で起きた現象です。

【ちなみに敷地が隣接しているからといって公道上通過する私設の配線や配管等の設置を無許可で行うことは出来ません】

この現場で突然にパソコンが休止してしまうという症状です。 DELL社のデスクトップパソコンです。

監視用途ですので、画面は24時間出したままです。マウスもキーボードも操作しません。ひたすら画面を表示し続けるという動作が続きます。通常のパソコンでは省電力モードに移行して画面が消えたり、本体が休止状態に移行しまうので、設定を変更しておくことが必要になってきます。

そのため、私は設置の際に電源オプションを変更していました。 Windows7の場合は通常の設定では15分間操作をしないと休止状態になるという設定になっているパソコンが多いと思います。

以下の例ではノートパソコンのプロパティなので、「バッテリー」の項目がありますが、現場ではデスクトップですので、バッテリー項目はありません。

131112_pc_power04

なので「コンピュータをスリープ状態にする」という項目を「なし」に設定しています。

しかし、パソコンは停止してしまう。 最初は電源不良など、ハードウエアのトラブルを疑いました。ログを見ても、「シャットダウンは予期されませんでした」という記録もされています。

調整をして、戻っても、数日すると「やはり電源が切れます」との連絡が入ります。いよいよ本体故障なのか?

本日再度伺って、ログファイルを丁寧に見ていると「休止状態を開始します」という記録を発見しました。

設定していないはずの「休止状態」に移行を開始しているのです。それが、担当者の記録しているパソコンが切れる時間とほぼ一致。

設定を丁寧に見ていくと以下のような項目にとんでもない設定がされていることが判明

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「次の時間が経過すると休止状態に移行する」 こんな設定があること自体初めて知りました。

そして、「コンピュータをスリープ状態にする」という項目を「なし」 という設定と連動しないということも知りました。

この項目を「なし」にすることで解決しました。 いやぁ、コンピュータは奥が深い。

以上

 

工房 はっとり

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